SS Vol7 シチュエーション 「ツンデレなハウスキーパーロボットがいたら」 『嘘をつくなんてどういうことですか!私を散々待たせた挙句!』 「いや、ほんとすいません・・・」 なぜかメイドロボットに説教される俺。全く、前代未聞じゃないだろうか。しかも自分のにな。 『しんじられません!』 フンッ、と鼻をならすようにそっぽを向くちなみ。 こうなってしまったのには、理由がある。 会社の帰りに、後輩のかなみが「今日どこかに食べに行かない?」と言って声を掛けてきたのだ。 まあ、別に断る理由もないし、いいかと思い、10時半あたりまで、かなみと食べたり飲んだりしながらいろいろ話をしていた。 ちなみが夕食を用意してくれていることをすっかり忘れてな。 で帰宅すると、『遅いじゃないですか!夕食作ってたんですよ!』とちなみが言い、 しまった、と思いながらも、会社でちょっと付き合いがあってな、とごまかしつつ、スーツを脱ぎ渡すと 『あ!女性の匂いがしますっ!何してたんですか!!』 と、ちなみのセンサーが反応した。んで今に至ると。 『IQ、中の下。運動、中の中。容姿、ダメ。成績、ダメ。全くあなたが私のマスターだとはなんとも腹立たしい』 『マスターの思考ルーチンはどうなってるのか見てみたいものです!』 『ちなみに!私は最新の AI-20309TFM ですよ!?マスターのより回るんですからね!』 『ほんとうにエッチなことしてないですよね!?』 ちなみによる集中砲火が終わり、やっとこちらが話す番になった。 「ああ、なにもしてないって・・・かなみとは夕食とって、軽く飲んだだけだよ」 昔から知り合いだということもあって、会話もはずんだし楽しかったけどな。 『ふ、ふん、ならいいです。で、でももう二度としないでください。夕食が勿体無いです』 「連絡入れればいい?」 『そ、それでもダメです!』 「なんでさ?」 『ダメなものはダメなんです!!』 「ナンダソレ」 後日、AI-20309TFMについて調べてみたのだが、確かに最新のAIだった。 「Tundere For Master」というタイプのね。 END ※某掲示板に投下したものです。